学歴社会で人生を左右する「親の資金力」 「塾に行けなくて不合格」でも同情はしてもらえない
2022年05月27日 15:05
学歴社会で人生を左右する「親の資金力」 「塾に行けなくて不合格」でも同情はしてもらえない

 子供の学力には世帯収入が影響すると指摘されることも少なくない。収入の格差が教育格差を生む現実に、「家が貧しくて手札が限られた状況でも逆転勝利は可能です」というのは、近著『人生がクソゲーだと思ったら読む本』が話題のVTuber「犯罪学教室のかなえ先生」だ。元少年院教官という異色の経歴を持つかなえ先生が、実際の相談に回答する形で解説する。 【画像】相談に回答してくれたのは、日本初の元国家公務員の男性VTuber「犯罪学教室のかなえ先生」  さっき説明した通り、資本主義社会は勝者や強者が有利に勝ち進めるように設定されたクソゲーです。ただし、家が貧しくて手札が限られた状況でも逆転勝利は可能です。なぜなら、競争自体は自由に行われるからです。  まぁ……それでもめちゃくちゃ大変なんですけどね。  アナタが今のこの状況をズルいと思うことも、焦る気持ちも理解できます。全く悪いことをしていないのに、家の貧富の格差のせいで自分の進路が危ぶまれるのは理不尽です。  私はアナタに今ここで諦めずに前向きに受験勉強に取り組んでほしいと思っています。もちろん、合格するのか不合格になってしまうのか結果はわかりません。  ただ、今の不満や焦りに囚われすぎると、人生全て他人のせいだと思ってしまうようになるかもしれませんし、その考えは人生全てを後ろ向きにしてしまうでしょう。  受験の合否は、アナタが「やるか」「やらないか」で決まります。  早々に「ズルい」と合格を諦めたとしても、その後の人生でアナタを待っている結果に対して「あぁ、塾に行けなくて志望校を落としたのか」もしくは「塾に行けなくて不合格になってしまったのね」と同情してくれる人は少ないでしょう。むしろ、家が貧乏でもひとりで勉強を頑張って合格した人を引き合いに出されて「アナタの努力不足」「でも諦めたのはアナタの決断ですよね?」と切り捨てられる可能性が高いです。  塾にも行かず自分で勉強できれば、その経験はお金持ちの子どもにはできないことになりえます。これはアナタの貴重な生涯資産になります。何より、「自分でやりきった、逆境を乗り越えた」という事実は、今後アナタが人生を前向きに生きていく上での大きな自信になり、生活を豊かにしていくものになるでしょう。

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