「車出して~」自分をアシ代わりにしようとする友人とどう付き合うべき?【教えてかなえ先生!】
2022年04月11日 17:04
「車出して~」自分をアシ代わりにしようとする友人とどう付き合うべき?【教えてかなえ先生!】

過酷な環境に晒されつつある現代のビジネスパーソンの悩みは多い。だが、日々直面する課題の中には、私たちの人生をより豊かにするためのヒントが詰まっているという。異色の経歴を持つVTuberの短期集中連載、まだまだ続く第3回! さて、妥協するうえで大切なのは「相手が譲歩できるライン」を正確に読み取る能力です。自分の利を求めるばかりではまとまる交渉も難航しますし、仮に無理やり交渉をまとめても結果として後で損することになってしまうかもしれません。 しかし、いきなり相手に「譲歩できるラインを教えてください!」なんて馬鹿な話ですし、自分の腹を全部見せて交渉に臨むのも愚作です。 あらゆるビジネス場面において言えることですが、相手の譲歩できるラインを先に正確に読み取ることに成功した側が、交渉のイニシアチブを取ることが多いのではないでしょうか。 さっきの新聞の勧誘の場面でも、結果として「妥協案」を提案した勧誘員側が交渉の主導権を持って契約を成立させました。必要なのは情報収集する能力とメタ認知能力を鍛えることだとわかります。 メタ認知能力とは「自身の認知活動を客観的に捉える能力」です。自身を第三者から見たように捉え感情をコントロールすることで、冷静な行動や判断を下す、というものです。 また、妥協点を探るには「相手の情報」も必要です。ほとんどの人には思考にクセがありますから、そこを事前に見抜くことで、より自分に利益が残る形で交渉を終えることができるでしょう。 一般的に「妥協」とは「諦め」と似たニュアンスで捉えられることも多いですが、本来「妥協」とは互いに歩み寄って利益を最大化するための行為を指すものなのであり、多くの社会的場面において見ることができます。社会は「妥協」によって円滑に進んでいるとも言えます。必ずしも悪いことではないのです。

@DIME

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