ときのそら、さくらみこ、白銀ノエル、大空スバルらホロメンが揃い踏み 熱い歓声が飛び交った『hololive 4th fes. 』DAY1
2022年04月08日 20:04
ときのそら、さくらみこ、白銀ノエル、大空スバルらホロメンが揃い踏み 熱い歓声が飛び交った『hololive 4th fes. 』DAY1

2020年に豊洲PITで開催された『hololive 1st fes. ノンストップ・ストーリー』から始まったホロライブプロダクションの全体ライブも今年で4回目。コロナ禍の影響で2021年の『hololive 2nd fes. Beyond the Stage』が無観客での配信開催になるなど、様々な制限が設けられる情勢にあってもしっかりと回を重ね、ファンとの交流を大切にしてきた強い意志は、ホロライブプロダクションとそこに所属する多彩なタレントたちがVTuberシーンを牽引、席捲していることと決して無関係ではないはずだ。今年は幕張メッセを会場とし、2度目となる大型イベント『hololive SUPER EXPO 2023』とともに、『hololive 4th fes. Our Bright Parade』が2Daysで開催された。今回特筆すべきは、ついに観客の声出しが解禁されたこと。待ちに待った最高の環境下でのライブ。これまで以上の盛り上がりは間違いないはずだ。ここでは3月18日のDay1をレポートしていく。 【写真】ホロライブメンバーが揃い踏みDAY1ライブ写真  今回の全体ライブにはホロライブ、ホロライブEnglish、ホロライブインドネシアに所属する総勢51名が参加。そこからDay1には25名がピックアップされていた。出演メンバーの紹介VTRが流れると会場はクラップの嵐と割れんばかりの歓声で包まれる。1曲目はこの日の出演メンバー全員による、全体楽曲「キラメキライダー☆」だ。生バンドによるダイナミックな演奏に合わせ、統一アイドル衣装を纏ったメンバーたちがステージ上にズラリとあらわれた光景はまさに圧巻。個性豊かな一人ひとりの表情や動きに、オーディエンスは一気にホロライブの世界へと没入していく。〈ここにいるよ 幻なんかじゃない〉〈きみと同じ世界を見つめて〉という曲中のフレーズが心に刺さる。そう、そこにはバーチャルを超えたリアルな興奮が間違いなく存在していた。  そこからは各タレントがソロで1曲ずつを披露していく流れでライブは展開。「みんなブチ上がっていけぇ!」という煽りで会場を大きく沸かせたトップバッターの赤井はあとは、配信リリースされたばかりの「BUTA」を熱量高く届ける。博衣こより「WAO!!」、白銀ノエル「リリカルMonster」、夜空メル「キャラメル・デビル」、姫森ルーナ「ワールドイズマイン」まで連続で届けられた後は、博衣こよりと白銀ノエルによる最初のMCパートへ。  うれしそうに手を振りながらステージ上を所狭しと駆け回る2人。「こんまっする~!!」(白銀ノエル)、「こんこよ~!!」(博衣こより)というそれぞれのお決まりの挨拶が投げかけられると観客もそれにしっかりと応える。声出し解禁を確認するように楽しいコール&レスポンスを繰り広げるなど、その話術で会場をひとつにまとめあげていく様は、さすがVTuber。歌はもちろん、こういったコミュニケーションの巧みさもまた彼女たちの大きな魅力だ。  ジャジーなサウンドに乗せて大人っぽい表情を見せた鷹嶺ルイ「オーバード」、ファイヤーボールの演出を織り交ぜながら独自の世界を展開した癒月ちょこ「NoDistance」、ラップパートやハイレベルなダンスで魅了した小鳥遊キアラ「DO U」、キュートなロボットダンスとボーカルを届けたロボ子さん「リルビ」、ドープなEDMサウンドと「手上げろー!!」の煽りでフロアを沸かせたラプラス・ダークネス「Dark Breath」。曲ごとに変化する照明や演出でメンバーたちの個性を最大限に届けるステージは一瞬たりとも目が離せない。  会場にウェーブを巻き起こした小鳥遊キアラと鷹嶺ルイによるMCを挟み、大空スバル「スターライト」、尾丸ポルカ「ペルソナ」、アユンダ・リス「生きるよすが」、沙花叉クロヱ「擬態ごっこ」と、ライブはまだまだ続いていく。沙花叉クロヱと尾丸ポルカのMCでは、先ほどの歌で見せていたパワフルな表情とは真逆とも言えるゆるいやり取りで会場が一瞬で心地よく和む。  ソロパートは後半に突入。ワトソン・アメリア「ChikuTaku」、クレイジー・オリー「JOLLIE JOLLIE」、風真いろは「いろはすてっぷ!」、不知火フレア「アトリエ」、角巻わため「夢見る羊」の5曲を。あらゆる音楽性を持ったメンバーが揃うホロライブにおいて、このパートではポップな表情を見せる楽曲が並んでいた。メンバーカラーのペンライトが発する光に包まれる中、オーディエンスのマスクの下には満面の笑みが浮かんでいたはずだ。ワトソン・アメリアと全体ライブ初参加となるクレイジー・オリーというホロライブ海外グループ所属の2人によるMCでは、日本語でしっかりと思いを伝える姿に胸を打たれる。  続くパートはしっとりとしたミディアムナンバーで固め、エモーショナルな空間を演出。あたたかな歌声を響かせた後、ラストに手話で“ありがとう”を伝えたアイラニ・イオフィフティーン「この手で奏でるありがとう」。満天の星空が映し出される中、一伊那尓栖が心を込めて歌ったピアノバラード「最後の花弁(The meaning of love)」。そしてAZKiは、自身が作詞・作曲に参加した「afterglow」で会場を感動の波に包み込んでいった。そして、ここでも海外グループ所属のアイラニ・イオフィフティーンと一伊那尓栖によるMCを挟み、最後のソロパートへ。敬愛するアニメ『ギルティクラウン』オープニングテーマ「My Dearest」を美しいボーカリゼーションでカバーした七詩ムメイ。さくらみこは「サクラカゼ」を軽やかに歌い、幕張メッセに満開の桜を咲きほこらせた。そしてラストを飾ったときのそらは「ユメゾラ☆ファンファーレ」で鮮やかなパフォーマンスを披露。楽曲に込められたアーティストとしての真摯なメッセージを高らかに鳴り響かせた。  興奮渦巻く全体ライブはもちろんここで終わるわけがない。さくらみことときのそらのMCで導かれるように、『hololive Fes.』最大の醍醐味とも言えるコラボコーナーへと突入していく。ホロライブインドネシア所属のアユンダ・リスとアイラニ・イオフィフティーンによる「トンデモワンダーズ」、ロボ子さんとAZKiと夜空メルによる「可愛くてごめん」。メンバー同士の仲の良い関係値と、そこで生まれる刺激によって、ソロでは見えない新たな表情が引き出されていく様が楽しい。小鳥遊キアラ、一伊那尓栖、ワトソン・アメリア、七詩ムメイというホロライブEnglish組4人での「スキちゃん」、癒月ちょこと大空スバルと姫森ルーナの“スバちょこルーナ”による「とまどい→レシピ」とファン歓喜のコラボは続いていく。  歌い終えたばかりの“スバちょこルーナ”がわちゃわちゃとした楽しいMCを繰り広げた後は、赤井はあととクレイジー・オリーが激しいロックナンバー「ロストワンの号哭」で会場を真っ赤に染める。ときのそらと角巻わためが登場し、歌い出しのワンフレーズを放った瞬間に大歓声が巻き起こったのは「ETERNAL BLAZE」。ラプラス・ダークネス、鷹嶺ルイ、博衣こより、沙花叉クロヱ、風真いろはによる“秘密結社holox”のオリジナル曲「常夜リペイント」を経て、コラボパートラストとなる「群青賛歌」へ。歌うのはさくらみこ、不知火フレア、白銀ノエル、尾丸ポルカという面々。が、ちょっと待って欲しい。このメンバーで構成された“しらけん(不知火建設)”にはあと1人足りないような……。そんなオーディエンスの思いを掬い取るように、Day2のみの出演が告知されていた星街すいせいがまさかの登場! 衝撃的なサプライズにオーディエンスのテンションはマックスを一気に振り切ることに。  そして、ライブはオープニング同様、出演メンバー全員による「Our Bright Parade」で大団円を迎えたのだった。

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