「ホロライブ」運営のカバー上場 公募価格2.3倍の初値つけるも一転、売り気配
2022年03月27日 16:03
「ホロライブ」運営のカバー上場 公募価格2.3倍の初値つけるも一転、売り気配

 バーチャルYouTuber(VTuber)事務所「ホロライブプロダクション」を手掛けるカバーは3月27日、東京証券取引所グロース市場に上場した。初日の始値は公募価格750円の約2.3倍にあたる1750円をつけた。その後は売り気配が続き、終値は1400円となった。 【画像で見る】VTuber 世界チャンネル登録数ランキング  同日、カバーは2023年3月期(22年4月1日から23年3月31日)の業績予想を発表した。売上高は180億5600万円(前期比32.1%増)、営業利益は21億6900万円(同16.9%増)、純利益は14億2700万円(同14.7%増)を見込む。  同社は27日時点で71人のVTuberを抱え、うち31人がYouTubeのチャンネル登録者数が100万人を超えるほか、北米、日本、東南アジアでそれぞれ登録者数1位の活動中VTuberが在籍しており、国内外で存在感を示す。在籍VTuber1人あたりの年間収益は2億円に達するという。  収益源はYouTubeや企業からの広告収入のほか、関連グッズやデジタルコンテンツの販売収益が支えている。  今後はIPをベースとした事業展開で、海外のアニメ・ゲーム関連市場へもTAM(獲得できる可能性のある市場規模)を広げていくとしている。VTuberとファンが交流できるメタバース・プラットフォームを開発しており、24年内の一般向けサービス開始を目指す。

ITmedia ビジネスオンライン

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