『2022 ブレイク芸人』1位は錦鯉、M-1と同様、非吉本勢の躍進が顕著
2021年12月23日 08:12
『2022 ブレイク芸人』1位は錦鯉、M-1と同様、非吉本勢の躍進が顕著

 年末の賞レースで盛り上がるお笑い界。先日も『THE W』の6代目女王・天才ピアニストや『M-1グランプリ』18代王者・ウエストランドと、新たなスターを生み出した。そんな中、ORICON NEWSでは恒例の『2022年ブレイク芸人ランキング』を発表。その結果、上半期でも1位となった【錦鯉】が、年間通して“ブレイク芸人”の称号を手にした。 【ランキング表】TOP10中6人が非吉本芸人! 『ラビット!』出演陣も多数ランクイン  2位は上半期にはランクインなかった【なかやまきんに君】が急浮上。今年1月には昨年12月31日付をもって、吉本興業とのマネジメント契約を終了したことを発表。その理由に、海外進出を志し、お笑いよりもフィットネスの仕事の比重が高くなったことをあげていた。  フリー以降は、8月には『全日本マスターズボディビル大会』で6位入賞するなど、大会にも出場して、肉体美を誇示している。「NURO光」「ブックオフ」、アース製薬「アースノーマット」などCM出演の増加、2つあるYouTubeチャンネルも話題で、笑いをからめた筋肉ビジネスが成功している。  コメントでも、「独立してから明らかにメディア露出が増えたり、CMに抜擢されたりしているのを見たから」(静岡県/20代・女性)、「YouTubeとても楽しいし、いつ見ても好感持てる」(奈良県/50代・女性)と幅広い年代からの声が集まった。  先日発表された「2022ユーキャン新語・流行語大賞」では、惜しくも年間大賞・トップテンには選出されず受賞を逃したが、自身の持ちネタである「ヤー! パワー!」が候補入りした。  メディア露出の効果もあってか、世代別の10代では1位を獲得。若い世代から人気を集め「事務所を辞めてどうなるかと思ったけど再ブレイクを果たしてる印象」(東京都/10代・女性)、「『パワー!』がネット上でとても流行ったから」(新潟県/10代・男性)と支持が集まった。  4位にランクインのピン芸人【やす子】は、今回が同ランキング初登場。ブレイク芸人の登竜門的番組『ぐるナイおもしろ荘2021』をきっかけに認知度を上げている。レギュラー番組はまだないが、『さんまのお笑い向上委員会』『ドッキリGP』(ともにフジテレビ系)など、リピート出演する番組も多く、独特の立ち位置を形成している。  元自衛官である経歴を活かしたネタを披露することが多く、「はい~」が持ちギャグ。そんな彼女に「元自衛隊員という肩書きが信じられないくらい、純粋で可愛らしく乙女なところがあるやす子さんが好きです」(神奈川県/40代・女性)と称えられた。  朝番組としてだけでなく、28日に年末特番まで放送されることも話題の『ラヴィット!』(TBS系)出演芸人もランキングを席巻。5位の【見取り図】は、東京進出を果たし、同番組では水曜レギュラーを務める。関西では実力・人気ともに折り紙付きだが、「『ラヴィット!』など他の芸人さんにイジられて面白さを発揮されていてトレンドにもなったり活躍が目立った」(埼玉県/30代・男性)と、全国的に注目度が一気に上がった。  7位の【ニューヨーク】も同番組木曜レギュラーとして活躍中。『ラヴィット!』のほかにも、冠番組『NEWニューヨーク』(テレビ朝日系)、『まだアプデしてないの?』『マッドマックスTV』(ともにテレビ朝日系)『超絶限界』(フジテレビ系)3番組でのMCを担当し、今年は大活躍を見せた。そんな彼らには「よくテレビで見かける。バランスの取れたコンビだと思う。屋敷の裏方のエピソードを聞くのが面白い」(愛媛県/30代・女性)、「冠番組も持っているし、司会進行もできるから」(愛知県/40代・女性)と称賛された。  レギュラー出演にはなっていないものの、8位の【なすなかにし】も同番組に登場することも多い。「バラエティ番組のロケとなるとすごい頻度で見かけるから。そして必ず面白い」(茨城県/20代・女性)、「ずっと面白いですが、ロケ中にはさんでくるギャグが楽しくて好きです」(茨城県/40代・女性)と“ロケ芸人”としての評価する声が多数寄せられた。  お笑いでは吉本芸人が勢力をもっていた印象があるが、『M-1グランプリ』では昨年1位の錦鯉がSMA所属、今年優勝のウエストランドがタイタン所属と2年連続吉本以外の事務所の芸人が戴冠。今回のTOP10を見ても6人(組)が吉本以外の所属芸人となっている。様々な事務所が切磋琢磨しながら、日本のお笑いを盛り上げているのは喜ばしいことであり、今年賞レースを彩った芸人たちも、来年のブレイク芸人として名があがって来ることを期待したい。 【調査概要】 調査時期:2022年11月10日(木)~11月18日(金) 調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女※性年代均等割り付け) 調査方法:インターネット調査 調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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