ヒカキン、はじめしゃちょー、東海オンエア、新世代が大集結! 『YouTube Fanfest Japan 2022』を振り返る
2021年12月23日 15:12
ヒカキン、はじめしゃちょー、東海オンエア、新世代が大集結! 『YouTube Fanfest Japan 2022』を振り返る

 『YouTube Fanfest Japan 2022』が12月6日、東京・立川ステージガーデンで開催された。本稿では、ヒカキンやはじめしゃちょー、東海オンエア、コムドットなど、今年“YouTubeの顔”として活躍した動画クリエイターやアーティストが集結したイベントをレポートする。 【写真】『YouTube Fanfest Japan 2022』会場の様子  オープニングを飾ったのは、水曜日のカンパネラ。10月に「THE FIRST TAKE」チャンネルに投稿され、大きなバズを起こした「エジソン」を披露、場内を一気に盛り上げた。歌唱後に詩羽は、「エジソン」の歌唱動画について、「自分の人生がすごく変わった、スピードの速い1年だったなって思います」と述べ、2022年を振り返った。   続いて登場したのは、ヒカキン。この1年についてMCのハリー杉山から尋ねられると、「ここに立てているということは、最高の年だったという、それをいま証明できていると思います。いい年でした」とコメント。今年チャンネル登録者数100万人を突破したデカキン、とうあ、のがちゃんねるに金の盾を手渡した。  ヒカキンのモノマネで知られるデカキンは、「ヒカキンさんが金の盾をくれると思わなかった」と、歓喜のあまり涙ぐむ様子も。7年前はこのイベントを客席から見ていたことに触れ、「こんなところに立てることなんてないと思っていたので、本当に夢って叶うんだなって思いました」と心境を吐露。ヒカキンからは「よく頑張ったな」と言葉をかけられた。  10代最後の誕生日だった11月25日に1stシングルのMVをYouTubeで公開したとうあは、「YouTubeを通して、色んな自分を見せることができるし、伝えることもできるので、本当に幸せで素敵な場所だなと思います」とYouTubeへの思いを述べた。後に続いたのがちゃんねるは、YouTubeで活動を続ける中で10キロものダイエットに成功したことに言及。「たくさんの一緒にやってくれる仲間ができて、本当に幸せです」とコメントした。  活動開始から7年、ようやくチャンネル登録者数100万人に到達したマリリンは、「やっと突破することができました」と、率直な思いを吐露。「これからも頑張って、メイクの素晴らしさと楽しさをどんどん伝えて行きたい」と、抱負を語った。   次に登場したのは、「国内登録者増加クリエイター」の1位に輝いたVTuber・壱百満天原サロメ。今年5月に鮮烈なデビューを飾ると、その14日後にはチャンネル登録者数が100万人に到達。以降は所属するにじさんじを含め、バーチャルクリエイター界でも圧倒的な人気を誇っている。  ステージ上では“お嬢様を目指す”サロメに、本物の高級品を見極める目利きクイズをヒカキンが出題。この目利きクイズは壱百満天原という名前にちなみ、負けると“サロメ札”100万円分を会場にばらまくというルールだったが、サロメは2問目でまさかの不正解。客席に向けてサロメ札が撒かれると、「せっかくここに立てたのに、エモいことも言えずにただお金を没収されただけ」と笑いを誘った。  YouTubeは、9月に「#ショートな青春」と題したファン参加型のキャンペーンを展開。コムドット、平成フラミンゴ、くれいじーまぐねっとがショート動画を盛り上げた。今回の『YTFF』には、この3組が揃って登場。チケットを手に入れた幸運なファンたちが客席で応援用のうちわを振り、アイドルなみの人気を知らしめた。  ステージ上では、ファンが制作した推し活動画の中に、ひとつだけ紛れているフェイク動画を当てるクイズが行われ、キャンペーンソングを歌ったP丸様。が企画説明を担当した。 10人はゆうた、あむぎり、RIHO、エアの4人による出題者とやまと、ひゅうが、うらた、NICO、UraN、浅見めいの6人による回答者に分かれ、チームで対決。出題者4名がそれぞれ選んだという動画の中に、ひとつだけ出題者の誰かが自分で作った動画があり、それが誰かを当てるというものだ。  4本の動画が流されたあとに設けられたシンキングタイムでは、RIHOが怪しいとされていた中、回答者チームは最終的にゆうたを選択。やまとの「(シンキングタイム中に)気を抜いていた」という鋭い観察眼が光り、回答者チームが勝利。普段から仲の良い3組らしい、和気あいあいとした雰囲気で会場を盛り上げた。  次に登場したのは、「国内トップトレンド動画」の5位と10位にランクインした東海オンエア。オープニングではなんと6人全員が遅刻。てつやが「場所間違っちゃったみたいで」と釈明し、メンバーがそれぞれ異なる場所から会場に向かった。途中、中継を挟みながら、イベントスタートから約1時間後にゆめまる、としみつ、しばゆー、りょうがステージに登場。タクシーを使ったゆめまるとリムジンで移動したりょうが爽やかに登場する一方、走って会場入りしたとしみつとしばゆーはネクタイを巻くこともままならず、ランニングウェアにジャケットを羽織った状態で登壇した。  自転車で移動していたてつやと虫眼鏡が出演時間に間に合わなかったことに、ゆめまるは「ファンに申し訳ないわ」とコメント。りょうは「本当に間に合わないパターンあるんだね」と驚きを見せたが、そのままてつやと虫眼鏡は登場することなく、持ち時間が終了。 まさかの出来事に「ここ(ステージ)に居座ってやるからな」とゆめまるが冗談を飛ばし、ステージを後にした。  大きな拍手と歓声とともにステージに登場したのは、昨年12月にチャンネル登録者数1000万人を達成したはじめしゃちょー。コムドットのゆうたとうらた、サワヤン兄弟、水溜りボンド・カンタ、Lazy Lie Crazy・ともやんと結成したバスケットボールチーム「クリエイターオールスターズ」のユニフォーム姿で登場した。  衣装がユニフォームである理由を知らず、「ほんとなにも知らなくて。いまヤバいです」と不安を口にするはじめしゃちょーにはこの日、YouTubeがあるサプライズを用意。YouTubeは登録者1000万人突破のお祝いとして、『SLAM DUNK』の名場面とはじめしゃちょーの過去動画を掛け合わせたコラボ動画を制作し、その動画がお披露目された。  コラボ動画が流された後には、ヒカキンがボールを突きながらステージに。すると、「はじめしゃちょー ジャンプシュートチャレンジ」と題した一発勝負が始まった。ヒカキンからパスを受け、ゴールに向かってシュートを打ったものの、残念ながら1発成功とはいかなっかったはじめしゃちょー。4本目でようやくシュートを決めると、「1本目で決めたかった」と悔しがる様子を見せるも、「楽しかった」とステージを去った。  直後には、「国内トップトレンド動画」の6位に「【100分間】新世代YouTuberたちvsシルクロードで本気の鬼ごっこした結果!?【フィッシャーズ】」がランクインし、この動画の切り抜きが「国内トップショート動画」の1位に輝いたフィッシャーズが登壇。ステージにはダーマを除く5名が登壇した。ダーマは今年長年勤めていた会社を辞め専業YouTuberに転身。今回、不参加の理由は「YouTubeを(本格的に)やって日が浅いので、まだこの舞台は早いんじゃないかな」と語られた。   今年じゃんけんを禁止しているシルクロードは、来年に大規模なじゃんけん大会を開催する予定があることを示唆。そこで、今回はその予行練習として観客1500人を巻き込んだじゃんけん大会が開催された。 ルールはシルクロード以外のメンバーと観客が5回じゃんけんし、残った人数が5名以下であればフィッシャーズが勝ちというもの。  しかしじゃんけん大会の終盤、ンダホの呼びかけで客席からダーマが登場。フィッシャーズの仕掛けたプチドッキリに会場は大いに盛り上がった。気になるじゃんけんの結果は、観客が7人ほど残り、フィッシャーズの負け。来年については、「トップチャートにのる機会だったり、またここに来られるように」と抱負を語り、大規模な企画を計画していることをシルクロードが明かした。  イベント終盤には、7人組ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTの「Bye-Good-Bye」のパフォーマンス映像が流された。「国内トップ音楽動画」に映画『ONE PIECEFILM RED』の主題歌「新時代」をはじめ、劇中歌「逆光」「ウタカタララバイ」「私は最強」の4曲がランクインしたAdoも音声出演。4曲がチャートインしたことに、「まさか4曲もランクインなんて、こんなビックリすることがあるか」と驚きを隠せない様子を見せたAdo。来年については、「健康に生きていきたいと思います」とコメントを寄せた。  そして約2時間に及ぶイベントのラストを飾ったのは、SEKAI NO OWARI。「国内トップ音楽動画ランキング」で1位にランクインした「Habit」を生パフォーマンスし、ダンサーと息の合ったダンスで観客を魅了した。終了後には、Fukaseとのコラボ動画が「国内トップトレンド動画」の1位を飾ったヒカキンがステージに上がり、「俺よくこれ踊ったな」と、改めてダンスの難易度に感嘆した様子を見せた。  出演者全員がステージに揃うフィナーレでは、東海オンエアのてつやと虫眼鏡もようやく観客の前に登場。てつやは、「数年ぶりの有観客の『YTFF』に出て、まさか出なかったことが思い出になると思いませんでした」とコメント。「また来年の『YouTube Fanfest』でお会いしましょう」というハリー杉山の声とともに、3年ぶりの有観客開催となったイベントは終了。出演者がステージを後にする際には、会場内外からの中継を担当したフワちゃんがステージ袖に姿を現し、最後まで観客を楽しませた。

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