
「郷土愛深めよくしたい」高校生が市政提案 三重・松阪
三重県松阪市内の高校生たちの〝声〟を市政に生かす松阪未来座談会での意見などを高校生有志が提言書にまとめた。作成に関わった5校の8人が27日午前11時半に市役所を訪れ、竹上真人市長に「大学誘致」「情報発信の強化」などを求めた。 松阪未来座談会は高校生が持つ〝若者目線〟の意見を生かし、市政に反映させていく目的で本年度から開始。竹上市長が三重(7月5日)、松阪(同)、松阪工業(同13日)、松阪商業(同)、飯南(同26日)に出向いて生徒会役員らと膝詰めで話し合ってきた。高校生有志は座談会で出た意見を元に提言7項目と、各項目下に位置付けた具体的施策23項目を「『若い世代にとって魅力的な松阪』についての提言書」にまとめた。 「若い世代にとって魅力的な松阪」をテーマに「一人一人が専門性を持ち、さらなる高みを目指せる教育」(提言①)では「松阪や近隣市町への大学のキャンパスの設置・誘致」、「スポットや商品をPRし、国内外からの注目度を向上」(提言⑥)では「芸能人、配信者、YouTuber、Vtuberとのコラボ」などを挙げた。 医学部への進学を目指しているという松阪高2年・松本陽菜さん(深長町)は「郷土愛を深め、松阪をよりよくするための策を巡らせた。高校生の意見として市政に提言できるのは非常に感慨深い」と振り返った上で「三重県には三重大学のみで結構きつい。医学を志す人のために松阪市に医科大学が建設されると本当にうれしい」など実体験を重ねて呼び掛けた。 松本さんの他、来庁したのは次の皆さん。 ▶小竹海翔さん(三重高・2年、津市)、都倉煌明さん(同)、上岡希羽さん(飯南高・同、山室町)、小久保栞捺さん(松阪工業高・同、伊勢市)、櫻本美胡さん(同・3年、同)、久保泰成さん(松阪商業高・2年、同)、市野愛果さん(同・同、大口町)
夕刊三重