「女性グループの復活」「お笑い事務所も兼任」も?ジャニーズ新会社がこれから始めること
2022年12月10日 17:12
「女性グループの復活」「お笑い事務所も兼任」も?ジャニーズ新会社がこれから始めること

12月8日、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の新体制の一環として発表されていた個人やグループとそれぞれ個別にエージェント契約を結び、マネジメントを担う新会社の名称を「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」とすることが発表された。 【意外?】旧ジャニーズ事務所・女性タレント第1号はこの人…! 新会社・STARTO ENTERTAINMENTでは、旧ジャニーズ事務所時代のコンテンツを「日本の宝」と位置づけ、独自の音楽配信サービス、米国・韓国などへのグローバル展開、メタバース事業への参入など事業内容の説明と代表取締役CEOに福田淳氏、取締役COOに井ノ原快彦氏が就任することも発表された。 新会社の設立自体は10月2日におこなわれた会見で発表されていたが、その会見時に、現在SMILE-UP.に所属するタレント、アーティストとがエージェント契約を結ぶいっぽうで、若手タレントがこの新会社に所属することも可能であると発表された。今回の福田CEOの発表でも、エージェント契約を行うとともに、他の事務所と同様にタレントのマネジメントを行うこともあるとされていた。 たとえば既存のジュニア(旧ジャニーズJr.)のグループがグループごとSTARTO ENTERTAINMENTの所属となった場合、新会社の「ジュニア」ではなく独立した存在、事実上のデビューグループ扱いになることも可能性としては考えられるだろうか。 ◆旧ジャニーズではないタレントが所属する可能性 完全に妄想の域を出ないものでしかないが、まだまだ詳細不明の今だけに、そのようなSTARTO ENTERTAINMENTの「可能性」についていろいろ想像をめぐらすことはできる。 「旧ジャニーズではない人が所属する可能性だってもちろん十分あります」 と、ある芸能ジャーナリストは言う。新事務所への所属が可能、ということは、今回のSTARTO ENTERTAINMENTは旧ジャニーズタレントとのエージェント契約ばかりでなく新たな所属タレントを抱える可能性もあるということだ。 「10月の会見でも触れられていましたが、目指したいのはジャニーズ色、ジャニー喜多川色を極力排除すること。 そのためにも新会社で採用する新人タレント、アーティストがこれからいろいろ誕生するかもしれません。 それはこれまでのジャニーズタレントのイメージと異なるタイプのタレントである可能性は高い。幅広い顔ぶれを揃えることによって、新会社はこれまでと全く異なる事務所だと印象づけるのではないでしょうか」(前出芸能ジャーナリスト、以下同) 妄想のひとつとして、女性タレントの所属という可能性だってある。 「かつて女性タレントが所属していた時代もあったことは知識として知っている人は少なくないかと思いますが、再び女性タレントが誕生したら、それこそ大きな話題を集めることは間違いないですよね(笑)」 たとえば’78年にフジテレビで放送された女子野球番組の企画と連動し結成され、シングル『ザ・ベースボール』をリリースするなどした女子3人組スリーヤンキース(野球関連なところに旧ジャニーズらしさを感じる)、’84年にデビューした3人組、オレンジ・シスターズ(本グループが現在まで最後の女性タレントとなっている)という女性グループがかつて存在した。 ちなみに旧ジャニーズ事務所の女性タレント第1号は、’68年のミス・ユニバース日本代表だった飯野矢住代。さらに’70年のミス・ユニバース日本代表・嶋田ジュン。元「JOHNNYS’ ジュニア・スペシャル」のメンバーも含めた男女混成の5人組・VIP。そして、『3年B組金八先生』にも生徒役で出演していた藤島ジュリー景子。意外に(?)女性ジャニーズは過去に存在したのである。 「NHKBSで放送されていた『ザ少年倶楽部』の後継番組として発表された『ニュージェネ!』。少年倶楽部はこれまでジャニーズJr.を中心にジャニーズタレントだけが出演していたわけですが(ゲスト出演者をのぞく)、NHKは女性アイドルやアーティストも出演する番組だと発表しました。 この女性アイドル枠に、自社発の新たな女性アイドルグループを送り出すことだってあるかもしれません」 『ニュージェネ!』の発表の際、女性アイドルとの共演を気にするファンも多く見られたが、かつて存在したとはいえ、自社タレントに女性がいるとなると、ファンの心配もさらに増してしまうだろうか。 ◆「eスポーツ」や「ユーチューバー」、「お笑い芸人」所属の可能性も? 女性タレントの復活は相当ドラスティックな変化となりそうだが、他にもこんな可能性も考えられる。 「A.B.C-Zの河合郁人が12月でグループを脱退し、MCなど個人のタレント業にまい進することを発表しました。 これまで風間俊介や生田斗真など俳優専業の旧ジャニーズはいましたが、個人でのタレント・MC専業はいない気がします。STARTO ENTERTAINMENTではボーイズアイドルとしてではなく、最初から俳優、タレント専業枠での採用だってあるかもしれません。 さらに、Hey! Say! JUMPの山田涼介がゲーム配信者として新たな道を開拓したように、eスポーツやユーチューバーなんかの所属、なんなら新会社発のバーチャルアイドル、Vtuberがデビューすることだってないとはいえません」 グローバル展開に向け、メンバーの国籍などをさらに広げることも積極的に行われることも考えられそうだ。 業務提携や兼任という形だって考えられる。 「たとえば関西ジャニーズJr.のレギュラー番組『まいど!ジャーニィ~』(BSフジ)では、ゲスト出演するお笑い芸人が舌を巻くほどのお笑いのセンスとスキルをもっているメンバーが歴代登場していました。 関西Jr.は松竹座での公演や映画配給など松竹とのつながりも強い存在です。たとえば新会社と松竹芸能との兼任というかたちで、本格的にお笑いに取り組みそのスキルを最大限に活かすことなんかあったら面白いですね」 妄想は尽きないが、新会社STARTO ENTERTAINMENTはどこまでイメージ一新できるのか。今後も見守っていきたい。 取材・文:太田サトル ライター・編集・インタビュアー。学生時代よりライター活動を開始、現在はウェブや雑誌などで主にエンタメ系記事やインタビューなどを執筆。

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