
2022年07月11日 07:07
VTuber事務所「ホロライブ」が共同メジャーレーベルを設立した意図を探る
バーチャルYouTuber(VTuber)事務所・ホロライブプロダクションが、ユニバーサル ミュージックと共同レーベル・holo-nを設立したことを7月8日に発表した。 人気ボカロP・DECO*27が監修したホロライブの全体ライブ holo-nは、ホロライブプロダクションとユニバーサルミュージックの邦楽レーベル・EMI Recordsが共同で運営。 その第1弾には、先行して2023年4月に発表され、EMI Recordsより3曲のデジタルシングルを配信・発売していた音楽プロジェクト「Blue Journey」が名を連ねている。 すでに大手VTuber事務所として多くのファンを獲得しているホロライブプロダクションが、今メジャーレーベルを立ち上げる理由は何か──その意図は、「VTuber/Vシンガーの音楽」の現在を考えることで見えてくる。 TikTokなどでのバイラルヒットや有名クリエイターとのコラボ、主題歌・CMソングといったタイアップなどによって、「VTuber/Vシンガーの音楽」がシーンの外側にも浸透しつつある現在。 すでに音楽をつくり、届けるまでの流れをある程度確立しているホロライブが、あえて今共同メジャーレーベルを立ち上げる。その理由は、インターネット以外でもVTuberのタレント性を確固たるものとするためではないだろうか。 メジャーレーベル──それもソニーミュージックやワーナーミュージックと並ぶ“三大メジャー”の一角であるユニバーサルニュージック──のプロジェクトとなれば、VTuberに親しみのない、むしろ異質なものと捉えている人々に対しても、その権威性を示せる。
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