
「この甲冑を着て亡くなった人の怨念が…」→「俺、戦って絶命したっけ?」場が凍った「落語のオチ」みたいな理由に5万人が納得
美術工芸品としても世界中から高い評価を受けている、日本古来の刀剣や甲冑、兜など。昨今の「刀剣ブーム」も相まって、収集や鑑賞だけでなく、コスプレとして身につけて楽しむ人も増えているそうです。 【写真】甲冑を見事に着こなす投稿者さん 左近大夫☆浜次郎/左近少将★今若さん(@sakone_shogen)も、ご実家に伝わる南北朝時代の刀剣や、室町期に使われた古刀などを見て育ったことから、甲冑や平安貴族の装束などの魅力にハマった一人。装束甲冑コスプレイヤー「左近大夫☆浜次郎」として活動する傍ら、自らデザインやモデリングも手がけるVtuber「左近少将★今若」としても活動中です。 そんな装束甲冑レイヤー、左近大夫☆浜次郎さんが経験した「奇妙な体験談」がTwitterで大きな話題になりました。 左近大夫☆浜次郎さんが投稿した一連のツイートに対して、今回の甲冑を制作した甲冑工房「丸武産業」の公式アカウントも反応。丹精込めて制作した商品に「怨念が…」と、言われたことに戸惑う声をツイートしました。 「丹精込めて作ってはおりますが、怨念…?おんねんこめてました…???(宇宙猫顔)」 また、リプ欄にも多くの反響が寄せられました。 「嘘がバレた瞬間である」 「3年前…何の乱でしたっけ?」 「知らない間に誰かが勝手に装着して勝手に亡くなった上に甲冑だけが知らない間にもどっている…怖い」 「除霊とかの売り込み案件だったのかもしれないですね」 「とても怖い話だと思いました。夏がきましたね」 実戦で使用したことなどあるはずもない、現代製のオーダーメイド甲冑であり、所有者は生きている自分。にも関わらず、「この甲冑を着て亡くなった人」の「怨念がついている」と断定されてしまったという、矛盾……。 「怨念見るより品物見る目を養うべきだわ(笑)」という声も寄せられた今回の顛末について、甲冑の所有者、左近大夫☆浜次郎さんにお話を聞きました。 ーーオリジナルの甲冑以外にも、実際に使用された甲冑や兜などもお持ちなのだそうですね。 「はい。実戦で使われた多数の甲冑武具も所持しています。私の先祖が実際に手にして戦った刀剣もあり、その刀には相手の刀を受けた際についた刀疵もございます。しかしながら、それらの甲冑武具を部屋に置き、寝食を共にしている現在でも、霊障や原因不明の体調不良などはなく、また、特段この身に不幸が降りかかったこともございません。もしこういったイベントや鑑賞会で『体調が悪い』と感じられたなら、周囲に持論を主張される前に、ご自身の判断でその場から退出するなりで対処される方が賢明かと思います」 ーー「心霊とかホラーとかオカルトは大好き」とツイートしていらっしゃいましたが、「霊」や「視える人」の存在を否定しているわけではないそうですね。 「はい。趣味としてではありますが、私自身も古典や民話、土着の文化や信仰、言い伝えなどに親しんでおりますので、神仏の存在を始め、霊や縁、思念などを否定するつもりは毛頭ございません。ただ、由来もはっきりしている他人の持ち物にケチをつけるような発言をしたり、イベントや鑑賞会という場の空気を乱す行動は、慎まれた方が良いように思います。 仮にその方が、悪いモノを見る『霊能力者』としてその場に招かれたのならいざ知らず、実害がないにも関わらず、あえて大勢の前で声高に持論を披露する必要はないと思います。その場の主役は”あなた”ではありませんから、『目立ちたがり屋のかまってちゃん』と取られても仕方ないと思います」
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