
『フォートナイト』版『Only Up!』が大人気に ユーザー制作ゲームながら同時接続者数は本家をはるかにしのぐ勢いを記録
『フォートナイト』内でプレイできるユーザー制作ゲーム『OnlyUp Fortnite!』が大人気になっている。こちらはストリーマー界隈で大人気のパルクールゲーム『Only Up!』に似た作品だ。 「フォートナイト」画像・動画ギャラリー 『フォートナイト』のクリエイティブモードに関する情報を伝える非公式のまとめアカウント「Fortnite Creative News」によると、このゲームの最大同時接続者数は10万人を突破していたという。これはプレイヤー数だけで考えると、本家『Only Up!』以上の人気である。 『Only Up!』は2023年5月にSteamで発売された、上へ上へと登っていくパルクールアクションゲームだ。本作はミスると大幅に戻されてしまう、セーブができないなど、高難易度でチャレンジングなゲームである。本作は通称「壺おじ」、「壺男」などと呼ばれる『Getting Over It with Bennett Foddy』や『Jump King』といったゲームに似ていると言える。Twitchでの最大同時視聴者数が約28万人となるなど、本作はここ最近ストリーマーやVTuber界隈で大ヒットしている(TwitchのトラッキングサイトTwitchTrackerより)。 そんな『Only Up!』を元ネタにしたゲームが『OnlyUp Fortnite!』である。『フォートナイト』では、ゲーム内で遊べるコンテンツを作れる制作ツール「Unreal Editor for Fortnite」(UEFN)がリリースされている。『フォートナイト』の公式サイトを見ると、「UEFN人気の体験」として『OnlyUp Fortnite!』がフィーチャーされている。公式サイトやゲーム内では同時接続者数が確認できるようになっており、記事執筆時は約4万5000人が『OnlyUp Fortnite!』をプレイしているようだ。 実際に『OnlyUp Fortnite!』をプレイしてみると、上へ上へと目指していくゲームプレイはたしかに『Only Up!』と似ていた。なんの脈絡もなく空中にオブジェクトが浮かんでいる点なども似ているところだ。いちばんの違いはマルチプレイができるところだろう。多くのプレイヤーが上を目指しているのを見ると、負けずに登らなければとなってしまう。フレンドと一緒にプレイするのも間違いなくたのしいはずだ。 本家『Only Up!』はSteamの非公式データベースサイト「SteamDB」によると、これまでの最大同時接続者数は約1万1000人となっている。つまり、『OnlyUp Fortnite!』は本家以上の人気だ。 ただし、本家『Only Up!』は1490円(税込)で売られているゲームである(現在は30%オフセール中で1043円)。あの『Only Up!』に似たゲームが無料でプレイできるということで、『OnlyUp Fortnite!』は本家以上の人気になっているのだろう。また、『フォートナイト』の世界ではもともと「アスレチック」や「デスラン」などと呼ばれるパルクールマップの人気があった。その流れもあって『OnlyUp Fortnite!』は爆発的な人気になっているのだと思われる。 『Only Up!』は配信者界隈で人気のコンテンツだ。ただし、ゲーム内では上記の切り抜きのように見たことがあるようなアートやBGMなどが、おそらく無断で使われているなどの問題もあった。そのためか、一時ゲームはSteamでの販売が停止している期間があった(海外メディアKotakuより) 。 現在、ゲームはSteamで問題なく配信されているようである 。 『Only Up ! 』は以前のバージョンにおいて「ファイナルファンタジー」のファンファーレが流れるなど、こういった無断使用素材が使われることで配信のチャットが盛り上がる瞬間もあった 。 当初の『Only Up ! 』は小規模開発のゲームで、こういった素材をジョークとして使用していたのだと思われる 。 おそらく、小規模な開発のゲームなどでよくあるノリだったのだろう 。 ゲームが予想外にヒットしたので、もはやこのノリが通じなくなってきたのだ 。
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