
年長者の逸脱行為や非常識な振る舞いを「恥ずかしい」と思う人への処方箋
過酷な環境に晒されつつある現代のビジネスパーソンの悩みは多い。だが、日々直面する課題の中には、私たちの人生をより豊かにするためのヒントが詰まっているという。異色の経歴を持つVTuberの短期集中連載、もう少し続く第5回! それはさておき、今回、本当に良い問題提起をしてもらいました。 たびたび、世間を騒がせている迷惑行為動画。どうしてあんな非常識なことをしてしまうのか? 寿司屋で迷惑行為をしてはいけないことまで親は教えないといけないのか? そんなコメントが私のYouTubeコメント欄にもたびたび寄せられます。 確かに「回転寿司で器をペロペロしてはいけません」「醤油差しに口をつけてはいけません」などとわざわざ教えられなくとも、大多数の人はやりませんよね。 では、やってしまう人と、やらない人の差はどこで生まれるのか。 簡潔に言えば、「非常識とされる行動をしている人が身近に存在しているのか」というところに尽きると思います。 身近なところに逸脱行動を取る人がいないと、そもそもそのような行動をしようという発想は生まれません。つまり、周りでやっている人がいないため、自分もしないということです。 一方で、周りにそのような非常識な人がいたとしましょう。まず逸脱行為が学習され、行為の正当化が行なわれます。そして行為の正当化(言い訳づくり完了)により、実行されやすい状態になってしまうのです。 注意すべきポイントは、必ず実行されるわけではないということ。 例えば、SNSや動画投稿プラットフォームに投稿されているコンテンツを視聴したとします。 そのコンテンツが、一般には迷惑動画と類されるものであったとしても、それをおもしろいとする肯定的な意見を数多く目にしてしまったりすることで、次第に罪悪感が低減してしまったり、周りもやっているから大丈夫と正当化が完了してしまいます。 「自分もやってみたい……」「バズりたい」と、考えなしに真似をしてしまうということは大いにあり得るでしょう。 今回のケースに当てはまるなら、おそらく相談を寄せてくれたアナタの周囲には義母のような人がいなかったから、非常識に感じられて恥ずかしいと思ってしまうのでしょう。 一方で、アナタの義母からすれば、周囲で同じようなことをしている人がいたのか、冒頭の私の余談のように「関西オカンあるある」ということで学習しているのか、理由は分かりませんが行為の正当化が完了している可能性が高いわけです。 さて、いろいろと話しましたが、結論はひとつです。 先ほども申し上げましたが、子供への影響もあるのではっきりとやめてもらいましょう。伝えづらいのであればパートナーを経由して伝えるのもありです(パートナーが義母の味方になる可能性とか複雑な家庭事情は無視します)。 子供が年長者の逸脱行為や非常識な振る舞いを見て、恥ずかしい道に進まないようにすることが重要です。 昔からやっていたことも今からNOと言えるようにしないと、問題は解決しないように思いました。
@DIME