日本株、いよいよ注目されてきた「中小型株」から「プロ厳選・6銘柄」を全実名紹介!
2022年06月27日 07:06
日本株、いよいよ注目されてきた「中小型株」から「プロ厳選・6銘柄」を全実名紹介!

 東証プライム銘柄と比べて出遅れ感の強かった国内の新興市場の銘柄にも明るい兆しが見え始めている。成長企業向けの市場である「マザーズ指数」が約1年5カ月ぶりの高値水準をつけるなど、投資家の視点は日本株全体を象徴する「森」から、個々の企業選別を重視する「木」へ移りつつあるようだ。 【マンガ】約20年前にマイクロソフト株を「100万円」買ってたら今いくら?  大型株に比べて規模は小さくとも業績拡大モメンタム(勢い)の高い中小型株にも「循環物色」は広がりつつある。独自のサービス、独自の新製品を展開し、売上高の拡大につなげている企業に注目してみたい。  ■株価(6月23日時点終値)2767円  中小企業向けに営業支援サービス、人材支援サービスなどを展開している。営業支援サービスは従業員規模100名未満の中小企業に対して、約13ヶ月の契約期間中に新規開拓営業支援パッケージを提供している。受注拡大とともに各種営業関連データが蓄積され続け、より再現性のある営業の仕組みが構築されることで次の受注につながるサイクルが機能し散る。効率的な営業ノウハウが乏しく、人手不足にも悩まされる中堅中小企業のニーズは強まる方向にあろう。人材支援サービスは顧客企業における在宅雇用制度の構築支援サービス「クラウドメンバーズ」を中心に相乗効果を見込む。オンラインセールスの手法を必要とする多くの中小、中堅企業からの受注を獲得する余地は依然大きいと考える。  ■株価(6月23日時点終値)2750円  宿泊業界のDXを推進するITサービス企業。クラウド型公式サイト予約システム「triplaBook」を中心に「手数料率の優位性」、「顧客情報の活用」、「窓口業務負担を軽減」などの各種プロダクトを展開している。同社がコロナ禍においても業績を順調に拡大させた背景には、宿泊施設予約でOTA(Online Travel Agent)利用が主流となってきたことがある。宿泊客の比較・検討手段として非常に有効なことを踏まえれば、もはや不可逆的なトレンドだろう。宿泊施設のIT化ニーズや人手不足も、同社の中長期的な成長確度を高めそうだ。23.10期上期業績は、インバウンド(訪日外国人)に加え、人流回復に伴う宿泊施設の稼働率や平均客室単価の上昇等を追い風に取扱高が262億円(同115.0%増)と急増した。変動費率の低さからは力強い増収増益基調が継続する可能性が高い。  ここにきて株式市場全体にスピード警戒感も意識される半面、個人投資家のマインドは大きく回復している。売上高を飛躍的に伸ばし続けている高収益企業への注目度も高まりそうだ。

現代ビジネス

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