
【漫画】心に傷を負った青年が“推しのVTuber”と出会い人生が一変…主人公の気持ちに「痛いほど分かる!」と共感の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、心に傷を負った青年がVTuberに人生を救われる漫画『きみは、ニーナじゃない』をピックアップ。 【漫画】失恋でトラウマを負った青年が“VTuber”に人生を救われる話に「最高の漫画。まっすぐな気持ちになれた」の声 作者である漫画家のYou2さんが、2023月5月28日に本作をTwitterに投稿したところ、1.7万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではYou2さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。 ■“推しのVTuber”をきっかけに物語が動き出す… 物語の主人公は、コンビニでアルバイトをする27歳の青年・宮木。もともとはプログラマーとして会社勤めをしていたものの、ある日4年付き合った会社の先輩に浮気をされてフられてしまう。そしてなぜか会社では“宮木が浮気して彼女を傷つけた”という形で噂が広まったことで、宮木はうつ病に…。当時は仕事すらできない状態であったものの、現在はVTuberの「天咲ニーナ」という“推し”ができたことで、どうにかバイトができる程度まで回復したのだった。 そんな彼は、ある日“ニーナのキーホルダー”を落としてしまい、それを拾ってくれた一人の女性と知り合う。キーホルダーを見た彼女は宮木に「好きなの?VTuber」と尋ね、それをきっかけに宮木は“会社で起きた出来事”や“ニーナへの熱い想い”を語り始める。 「いつか人前でニーナみたいに明るく笑えるようになれたらいいな」と話す宮木に対して、「できるよ!」と励ます女性。宮木の話を親身になって聞いていた彼女だが、「配信って遊びの延長でやってることだと思いますし」という宮木のひと言でなぜか態度が一変する。そして彼女は少し怒った様子で「全部本気でやってるから」「『遊び』だなんて言わないで」と宮木に告げた――。 その後、家に帰った宮木は“やっぱりリアルの女の子と話すのは苦手だ”と考えながら寝落ちしてしまう。そして夜に目が覚めて夕食を買いに外へ出たところ、昼間話した女性がチャラめの男性に絡まれている現場を目撃する。 一度は素通りしようとしたものの、彼女が自分を励ましてくれたことを思い出した宮木は、「あの!すごく嫌がってると思うんですけど」と勇気を振り絞って助けに入った。 そして何とか男を追い払うことに成功した宮木に対し、彼女は「みつけてくれてありがとう!」と笑顔で感謝の言葉を伝える。その言葉を聞いた瞬間、宮木は聞き覚えのあるセリフと声にハッとして、彼女に「きみは…天咲ニーナ?」と尋ねるのだった――。 一人の女性との出会いをきっかけに、いつも嫌なことから逃げ出していた青年が少しずつ変わっていく本作。ネット上では、「最高の漫画。まっすぐな気持ちになれた」「ヒロインが可愛すぎる!」といったコメントのほかに、「私も推しに出会って救われた経験があるので、すごく共感できる部分が多かった」「主人公のトラウマも、推しに対する気持ちも、痛いほど分かる!」など共感の声も寄せられている。 ■作画の際には「ヒロインをとにかく可愛く描こうと意識しています」 ――『きみは、ニーナじゃない』を創作したきっかけや理由があればお教えください。 年の差同棲ものを描くのにハマっていた時期があって、その時に考えていたお話をGANMA!さんで連載するにあたり、設定などを見直して今の形にしました。 もともとは家出女子高生と会社員のお話だったのですが、設定を見直した当時、個人で活動しているVTuberさんのモデル作成などのお手伝いをしていて関わる機会があったので、VTuberが関連したお話にしてみようと思ったのがきっかけです。 ――本作では、嫌なことから逃げてきた青年が勇気を振り絞って女の子を助けようとするシーンが印象的でした。本作(第一話)を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。 自分なりにですが、主人公の心情や「推し」に対する気持ちを共感してもらえるようにこだわって描いたので、注目して読んでいただけたらと思います。 ――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 終盤でニーナが「みつけてくれてありがとう!」と言うシーンが気に入っています。冒頭にも同様のセリフがあり、作品そのもののテーマでもある言葉なので。作画も一回仕上げまでした後に、納得できず丸々描き直したりしたので思い入れがあります。 ――普段作品のネタ(ストーリー)はどのようなところから着想を得ているのでしょうか? 日常の何気ない出来事や何気ない会話でしょうか…。ネタを意識すると逆に何も思い浮かばなくなるタイプなので、そういうことはあまり気にせず過ごして、ふと「こういうお話描きたいなー」と思い浮かんだものを膨らませるようにしています。 ――You2さんの作品では、それぞれのキャラクターの言動から“その人物がどういう性格なのか”がとてもわかりやすく伝わってきました。またコマ割りにもこだわりがあるように感じましたが、作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか? ヒロインをとにかく可愛く描こうと意識しています。もちろん主人公や他のキャラクターも魅力的に描こうと意識していますが、特にヒロインの女の子は主人公が恋をする相手なので、読者の方にも「このヒロインなら主人公が好きになって当然」と思ってもらえるように作画も気合いを入れて描いています。 ――今後の展望や目標をお教えください。 より多くの読者の方に楽しんでいただける作品を描けるように頑張りたいです。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! 作品を読んでいただきありがとうございます!これからも楽しんでいただける作品をお届けできるように頑張りますので、お付き合いいただけたら嬉しいです!
WEBザテレビジョン