
プレイリスト「Gacha Pop」は世界へJ-POPを届けるか──Spotify運営が語る、日本的音楽の楽しさ
音楽配信プラットフォーム・Spotifyが作成した公式プレイリスト「Gacha Pop」が、SNS上で話題となった。 日本初、米Billboard「The Global Excl. U.S.」チャート1位に輝いた楽曲は? “日本のポップ音楽を世界に届ける”と銘打たれ、5月9日にTwitterで発表された本プレイリストは、6月15日現在約9万人が「お気に入り」として登録。 米Billboardのグローバル・チャート「Global Excl. U.S.」で首位を獲得したYOASOBIの「アイドル」や、Apple Musicのグローバルチャートで1位となったAdoさんの「新時代」、Spotifyが2022年“海外で最も再生された国内アーティストの楽曲”として発表した藤井風さんの「死ぬのがいいわ」などが選曲されており、その並びでも注目を集めている。 本プレイリストを新設した意図について、SpotifyはKAI-YOUの取材に対し「日本の楽曲の独特なコード感やユニークな構成、演奏の素晴らしさや独自性も含めたクオリティの高さを改めて海外に発信していきたい」と語った。 「何が出るかな? ガチャを回して新しいJ-Popのお宝を見つけてね(What pops out!? Roll the gacha and find your Neo J-Pop treasure.)」と説明されているプレイリスト「Gacha Pop」。 Spotifyによれば、「Gacha Pop」というプレイリスト名は「日本発のポップでカラフルなカプセルトイ(=ガチャガチャ)から着想を得、玩具箱をひっくり返したような、何が出るかわからない、ポップで雑多な楽しさを表現して発想したもの」だという。 英語版Wikipediaに「Gacha game」という項目がある。いわゆるスマートフォンゲームの課金システムを指して「日本のモバイルゲーム文化に不可欠な部分(it has become an integral part of Japanese mobile game culture)」として紹介されている。「Gacha」は欧米や中韓のゲームにも広まりつつあると、その影響力に触れらている。 何が飛び出してくるかわからない「Gacha」──それはJ-POPと呼ばれ、長年、あらゆる音楽ジャンルを内包して形成してきた日本の商業音楽と文化、そのものを言い表している。
KAI-YOU.net